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月夜の想いを徒然に…

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十三夜 『お盆休み』

お盆休みは私の実家へ行ってきました。
オットが先生となって私の弟にギターを教える事と
クララ嬢を海で泳がせる事が目的。
あ、あとは親に顔を見せるって事もひとつ。

一時期、私は実家に帰ることができませんでした。
(ここでも何度か書いたかしら?)
嫌な思い出が多すぎてつらくて、そして親への恨みや憎しみが満ちていて。
そんな事は親には言わないから親は知るはずもなく
「お盆(お正月)はいつ帰ってくる?」と言われるので
仕方なく日にちを決めて帰っていました。

でも決めた時から、その日が近ずくにつれて具合が悪くなり
かなりの情緒不安定&ゲーゲー吐きまくりでした(汚くてスミマセン)
それでもそしらぬ顔して実家に行き、耐えて耐えて数時間を過ごしそそくさと戻ってくる・・・
家に戻ってきたら弾けるように泣きまくり(もう号泣!)
そんな事を何年か繰り返していました。

泊まってくるようになったのは・・・ここ1~2年のこと。

親から受けた暴言や、さまざまな辛い出来事も
やっと消化できたというところでしょうか。
それまでは頭では分かっていても、胆に落ちてこなかった。

60代後半になった今でも、自分の父親のことを「絶対許さない」という父。
たくさんの兄弟の末娘で、母親にではなくほとんど20歳離れた一番上の姉に
育てられたと言う母。
そんな両親だもの、子供に愛をうまく伝えられなくても当然か。。
それでも彼らなりの方法で愛し、育ててくれたのだと
今だから感じられる。

「たくさん辛い事があって、乗り越えてきたから今の自分がある」
みたいな言い方をしていた時もあった。
なんとか「自分はだめじゃない」と思いたかったんだ。
でもそれだと結局、「過去の辛い部分」にばかりフォーカスすることになって
ちっとも前に進まないのだと気づいた。
どうせフォーカスするなら楽しいことがいい。

久しぶりに行った実家から
若かりし頃に夢中になっていたバンドのビデオを持ってきた。
なんだかちょっと恥ずかしい気がしたけれど
見てたらその頃がよみがえってきて、楽しくなった♪
あぁこんな事もあったよねって。

辛い事を乗り越えてきたのも事実。
でもそのすき間に楽しい事があったから今こうしていられると思う。
その方がいい。その方が楽しい。
十三夜 『お盆休み』_c0030675_16545676.jpg

by lunazione | 2005-08-17 16:57 | 第2四半期(非更新)